2005年 11月 25日
労働政策研究・研修機構が、メンタルヘルスケアについて調査を実施し、その結果がまとまったそうです。 職場でメンタルヘルス不全となった従業員数について、ここ5年ほどの増減を聞いたところ、 「やや増えた」が55.8%、「増えた」の22.1%と合わせると78.9%で増えたと回答した企業が多く、 今後の見通しを聞いたところ、53.7%が「やや深刻になる」、22.1%が「深刻になる」と回答し、今後、状況は厳しくなると考えているそうです。 メンタルヘルス問題が、生産性の低下や重大事故の発生など、企業としてマイナス要因となるか?については、 「関係がある」48.4%、「密接に関係がある」16.8%と、65.2%の企業がメンタルヘルスの問題と企業パフォーマンスに関連があると考えているようです。 どの階級にメンタルヘルス不全者による休職者が一番多いかについては、 課長職直前の「若年層後期」が一番多く、次いで「若年層前期(役職が無く、入社10年程度」、「課長職」の順になっているそうです。 従業員のメンタルヘルスケアについて、具体的な取り組みを行っているか?については、 「組織的な制度として実施している」が54.7%、「制度ではないが実施している」が29.5%と、何らかの取り組みを実施している企業は84.2%にのぼっているようで、 メンタルヘルスケアを実施し始めたきっかけを聞いたところ、7割の企業がメンタルヘルス不全を患った従業員の増加がきっかけの理由に挙げたそうです。 具体的な内容については、「階層別の教育・研修」が一番多く、「社内の相談窓口・室の設置」・「社外の相談機関・窓口への委託」・「従業員の教育・研修」など様々な取り組みを展開しているようです。 逆に、課題としては、「社内にメンタルヘルス自体の概念が浸透しておらず、認知されていない」・「メンタルヘルス問題の重大性に対する認識が薄い」・「理解が人によってかなり異なる」など、メンタルヘルス自体に関する認識の低さを指摘する企業が多いそうで、プライバシーの確保も重要な課題に挙げているそうです。 詳細は、こちらです(PDF文書です) まだまだ、昔からのイメージで病気だと言う認識が無く、「その人が弱いだけ」と言う間違った考えをしている人は多いようですね・・・ よく「心の病」と言われますが、実際のメカニズムはストレスなどの外部要因によって、脳内の神経伝達物質の受け渡しが上手くいかなくなっている疾患で、最近は薬により改善もするそうです。 以前、臨床心理学者の河合隼雄さんが、「悩んでいる時に一人で考えていると空回りして光を見つけることが難しい、他の人に相談して一緒に考えていると自分自身の中から光を見つける事が多い」と、仰っていました。 鬱などの疾患は、孤独になりやすいそうなので、薬と併用して話す事と周りの人が話を聞く事が大事になってくるようです。 詳しくは、こちらを参考にしてみてください。 当ブログに遊びに来られている方の中には、管理職の方やこれから管理職になられる方もお見えになると思うので、メンタルヘルスについては気を付けるようにしてくださいね^^ 何か、気晴らしになる趣味を持つのも良いそうですよ。
by iwasi_3-1
| 2005-11-25 21:13
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